都市伝説の定番・人面犬の概要やそのルーツについて調べてみた!

 都市伝説の話で有名なものというと、人面犬の話が挙げられるかと思います。

自分も子供の頃、テレビの都市伝説特集や怖い話特集、といった番組で人面犬の話題がよく取り上げられていて、番組を見ていた記憶があるほど。

そこで今回は人面犬の概要やいつ頃から人面犬の話が世間に出回るようになったのかについてまとめてみたいと思います!

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人面犬の概要

 元々、人面犬は1989年から1990年にかけて、主に小中学生の間でマスメディアを介して広まったとされています。

人面犬の目撃例としては

  • 深夜の高速道路で、車に時速100キロメートルのスピードで追いすがり、追い抜かれた車は事故を起こす。
  • 繁華街でゴミ箱を漁っており、店員や通行人が声を掛けると、「ほっといてくれ」と言い返して立ち去る。
  • 「勝手だろ」「うるせえ」「なんだ、人間か」などの捨て台詞を言った
  • カップルに対して下品な言葉を吐いた
  • 6メートル以上ジャンプした

などがあります。

人面犬の特徴は?

 人面犬の特徴としては非常に足が速く、高速道路上の車がこの人面犬に追い抜かれると事故を起こす人面犬に噛まれた人間は人面犬になってしまう等といった話があります。

人面犬の顔は中年男性だともいわれ、妖怪研究家・山口敏太郎氏は、人面犬はリストラされて自殺した中年男性の怨念が犬に憑依したものと定義づけているそうです。

人面犬の正体は?

 人面犬の正体については諸説あり、有名なものだと

  • 妖怪の類
  • 遺伝子操作による生物兵器
  • 『T市』という土地でのバイオテクノロジー実験による産物
  • 環境汚染による突然変異

などが挙げられます。

また、人面犬は霊的なものであり、強い霊感の持ち主にしか見えないともいわれていたそうです。

人面犬が知られるようになった背景は?

 人面犬が知られるようになった背景としては、以下がルーツとして挙げられます。

  • 1973年に連載開始したつのだじろうの怪奇漫画『うしろの百太郎』に時々人間のような顔になる霊能犬「ゼロ」が登場。
  • 1978年の映画『SF/ボディ・スナッチャー』に人面の犬が登場。
  • ジャーナリストの石丸元章は、自身がポップティーン誌編集部と結託して、読者投稿にあった人面犬の話に創作を加えて誌上で広めたのがブームの発祥であると、クイック・ジャパン創刊準備号のレポートに記述
  • 俳優の的場浩司は、仲間内の野良犬をネタにした冗談を、知人のDJが放送で取り上げた結果、全国にひろがったのだ、とダウンタウンDXで主張。
  • 爆笑問題の田中裕二は、ラジオ番組爆笑問題カーボーイにおいて、同番組の放送作家・yas5000が以前結成していたお笑いコンビの相方の話がルーツであると発端だと発言。

    その内容としては

    • 小学生の「噂伝播」のネットワークの検証を目的として、東京のとある大学の都市伝説系サークルが噂の拡がり方を調べるケーススタディとして意図的に流した。
    • やり方としては、上記のとある大学の都市伝説系サークルが放課後の小学生らに「研究所から人間の顔を持った犬が逃げたんだが、見なかったか?」と、白衣姿で尋ねまわった。その結果、1年後にはこの噂が広まった。
    • 「放っておいてくれ」の台詞も、現実感を出す為に、白衣を着た人々がアドリブで出た言葉。

    というもの。

人面犬の話は江戸時代の時からあった!?

 人面犬が世間に知られるようになったのは1990年頃ですが、人面犬そのものの話は江戸時代の時からあったとされています。

江戸時代の文人・石塚豊芥子の著書『街談文々集要』によれば、文化7年(1810年)6月8日に江戸の田戸町で、ある牝犬の産んだ子犬の1匹が人間そっくりの顔で、この話を聞きつけた1人の興行師が、さっそく人面犬の見世物として売り出したところ、大人気となりました。

当時、「梅毒患者は牝犬と性交すると治癒する」との迷信があり、その結果、産まれたのがこの人面犬だと噂されたそうです。

また、同じく江戸時代の文人にして水戸藩士の加藤曳尾庵の著書『我衣』によれば、文政2年(1819年)4月29日、日本橋近郊で産まれた子犬が人面といわれ、江戸中の評判となって見物人がつめかけ、曳尾庵が見物人から聞いた話によれば、猿のような顔つきだったそうです。

また、前足が人間の足だったという話もあります。

まとめ

 以上が人面犬についての概要やルーツでした。

芸能人の方がメディアを通して人面犬の話をしたのが噂が広まったキッカケだったんですね!

そして人面犬の存在は江戸時代から話として紹介されていた…というのもなかなか興味深いです!

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