キリンビールのロゴには歴史上の人物との意外な接点があった!?その概要についてご紹介!
キリンビール株式会社から出ているキリンビールのロゴにはその名の通り麒麟(きりん)という空想上の動物が使われています。
空想上の、しかも現在の日本ではあまりメジャーではない動物を敢えてロゴとして何故使っているのか?と、以前から気にはなっていたのですが、その理由を調べてみたらなんとあの歴史上の人物との意外な接点があることがわかりました!
そこで今回はキリンビールのロゴについてお話したいと思います!
日本におけるビールの歴史とは
キリンビールのロゴについて語る上で、まず話しておきたいのが日本におけるビールの歴史についてです。
日本のビールの歴史は明治時代にまでさかのぼり、1870年(明治3年)にアメリカ人のウィリアム・コープランドという人が“スプリング・バレー・ブルワリー”という会社でビールを醸造・販売したのが、日本におけるビール会社の歴史の始まりとされています。
キリンビールの歴史は?
その後1885年(明治18年)にスプリング・バレー・ブルワリーは“ジャパン・ブルワリー”と社名が変更され、その初代社長にトーマス・ブレーク・グラバー(1838~1911年)という人が就任しました。
このグラバーは明治維新後にも日本に滞在し続け、三菱の顧問として岩崎弥太郎に招かれて三菱の事業拡大に協力した人物でもあります。
そういった経緯もあり、岩崎弥太郎と親交のあったグラバーは“ジャパン・ブルワリー・カンパニー”を岩崎弥太郎の出資のもとに1885年(明治18年)に設立します。
このジャパン・ブルワリー・カンパニーがキリンビールの前身となる、という訳ですね!
ちなみにジャパン・ブルワリー・カンパニーは1902年(明治40年)に麒麟麦酒株式会社へと社名が変更されます。
キリンビールのロゴの由来とは?
ここで本題になりますが、グラバーがジャパン・ブルワリー・カンパニーを設立するにあたって、ロゴをどうしようかと考えました。
当時ヨーロッパではビールに狼や猫などの動物の名前をつけていることが多かったので、強くて印象がよく、なじみやすい動物をロゴにしよう、と考えていました。
そんな中、ジャパン・ブルワリー・カンパニーの幹部だった荘田平五郎という人物が“麒麟”はどうかと提案し、この麒麟がロゴに選ばれた…という説があり、これがキリンビールのロゴが麒麟になった由来となっています。
その他にも、スプリング・バレー・ブルワリーを設立したウィリアム・コープランドの親しい友人だったカリンという人の名前が由来という説もあるんだとか。
キリンビールのロゴと関係のある人物って…?
しかし、このロゴに関しては別の由来もあるという説もあります!
それは、グラバー・岩崎弥太郎と親交があった坂本龍馬です。
グラバーは明治維新に一役買った坂本龍馬の功績を称えて、頭が龍で胴体が馬=麒麟を自社の商品のロゴにした…ということなんだとか!
まとめ
まさか、あのキリンビールのロゴが坂本龍馬と関係があったなんて…!と思いました(^^)
確かに麒麟の身体を見ると頭が龍で胴体が馬なので、龍馬というのを表現している…というのも納得できますよね。
今回のキリンビールのロゴ以外にも、自分たちの身の回りにあるもので歴史上の人物と意外な繋がりがあるものがもしかしたら他にもあるのかな?と思うと、いろいろ興味がわきますね!