ウルトラマンが地球上では3分間しか戦えない理由って何??
日本を代表する特撮ヒーロー作品の1つとして挙げられる『ウルトラマン』シリーズ。
1966年に『ウルトラマン』が放送開始されて以来、52年が経った2018年現在でもその根強い人気を博しているシリーズですが、ウルトラマンといえば地球上では3分間しか戦えないというのはだいたいの人は知っている設定ではないでしょうか。
厳密にいうとウルトラセブンには活動時間の制限がなかったり、3分以下しか戦えないウルトラマンや、逆に体力が続く限りは3分以上でも戦えるウルトラマンなんかもいたりはしますが、だいたいのウルトラマンは地球上では3分間しか戦えないのが基本設定となっています。
ではなぜウルトラマンは3分間しか戦えないのか?について今回調べてみました!
目次
作中においてウルトラマンが3分間しか戦えない理由
ウルトラマンといえば、地球から遠いところにあるM78星雲からやってきた光の巨人です。
M78星雲には“プラズマスパーク”と呼ばれる人工太陽が存在し、このプラズマスパークから発せられるディファレーター光線を浴びていることでウルトラマン達は生命維持しています。
ちなみにこのディファレーター光線は自然の恒星でもわずかながら発せられてはいますが、ウルトラマン達が常時活動できるほどの量ではないため、ウルトラマン達が別の惑星に調査などで旅立つ時には、ディファレーター光線が詰まっているカラータイマーを胸につけることで活動できるようにしています。
そして地球上においては、太陽からの光が地球の汚れた空気によってさらに届きにくくなっているため、ウルトラマン達は太陽の光を満足に浴びることができず、結果的に3分間しか地球上では戦えない…ということになっているのです。
製作サイドからしたウルトラマンが3分間しか戦えない理由
上記は作中においてウルトラマンが地球上で3分間しか戦えない理由でした。
ただこれはあくまで作中の設定であり、製作サイド側がウルトラマンが3分間しか戦えないと理由づけたのには次のようなものがあるとされています。
ボクシングの試合時間
まず1つ目に挙げられるのが、ボクシング。
ウルトラマンが製作されることになった当時、ボクシングの世界戦はテレビ局においてドル箱ともなるコンテンツでした。
そのため、ウルトラマンの活動時間もボクシングの1ラウンドの時間=3分間に合わせよう!ということでウルトラマンの活動時間も3分間になったそうです。
日本人は“3”に馴染みが深かったため
また、日本人は“3”という数字に馴染みが深かったのも理由だそうです。
当時、野球界のスターだった長嶋茂雄さんの背番号の3番、そして当時発売されたばかりだった日清・カップヌードルも3分でできあがる…など、“3”という数字が馴染み深かったため、ウルトラマンの活動時間も3分にしよう、となったそうです。
予算の関係
そして、製作サイドからしたら恐らくはこれが一番の理由だったのではないかと思われるのが、予算の関係によるもの。
『ウルトラマン』を製作するとなった当時、円谷プロダクションには予算がそれほどなかったため、いかにお金をかけずに特撮シーンを撮るか?が課題でした。
そこで経費を削減しながら撮影できる特撮シーンの長さは3分間が限度だったため、ウルトラマンの活動時間は3分間になったのだそうです。
まとめ
以上がウルトラマンが地球上では3分間しか戦えない理由のまとめでした!
日本人は3と関わりが深かったから、や、経費を節約するために活動時間を3分間にした…などといった様々な大人な事情がありますが、3分間しか活動できないという弱点を設けることで緊張感やタイムサスペンスの要素を盛り込み、怪獣とのバトルを盛り上げようという考えもあったそうです。
ヒーローにだって弱点はある。
だからこそ助け合って強大な敵と立ち向かっていく…そんな特撮ヒーローの基盤はこうやってできたのかと思うと感慨深く思えます(^^)