ガンダムに出てくるシャア専用ザクは何故赤色じゃなくてピンクなのか?その理由について調べてみた!
『機動戦士ガンダム』において絶大なる人気を誇るのがシャア・アズナブルですよね。
『ガンダム』のリアルタイム世代ではない自分でも、子供の頃からアムロとシャアのことは何となくは知っていたぐらい、日本はもちろん世界中でも人気がある登場人物の一人でもあるシャアですが、このシャアは劇中“赤い彗星”と呼ばれていたりしました。
が、このシャアの乗る機体の一つ、シャア専用ザクの色は赤ではなく、どちらかというとピンク色をしています。
赤い彗星なのに、乗る機体はピンク色なの…?ということに関しては、昔から疑問に思っていました(^^;)
そこで今回は、何故シャア専用ザクの機体の色は赤ではなくピンクなのか、そして赤い彗星という設定はどこからきたのかについてまとめてみたいと思います!
目次
“赤い彗星”の由来とは??
元々『機動戦士ガンダム』は史実上の戦争をモチーフに描かれています。
シャアも実際にいた人物をモチーフに設定された人物であり、そのモチーフの元となったのがマンフレート・フォン・リヒトホーフェン男爵という軍人の方です。
リヒトホーフェン男爵は第一次世界大戦の時にドイツ空軍のエースパイロットとして活躍された方で、彼は赤く塗装された戦闘機に搭乗し、多大な撃墜数を誇っていました。
そのためリヒトホーフェン男爵は周りからは“赤い男爵”と呼ばれていたそうです。
その史実をもとにシャアも赤い機体に搭乗するという設定にし、異名も“赤い男爵”を参考に“赤い彗星”と名付けられたんだそうです。
機体の色が赤ではなくピンクな理由とは??
以上のことからシャアが赤い彗星と設定された理由がわかりました。
では何故機体の色は赤ではなくピンクなのでしょうか。
その理由はいくつか挙げられるそうです!
理由その1:ガンダムで既に赤色が使われていたため
シャア専用ザクで赤色が使われなかった理由の一つとして、既に主人公の機体であるガンダムで赤色が使われていたためというのがあるそうです。
主人公・アムロの乗るガンダムと、敵であるシャアが乗る機体とで同じ赤が使われるというのは、映像・玩具的にまずい…という判断が下されたそうです。
そのため、ザクの手や足といった身体の端部分はピンク色にして、中央部分は濃いエンジ色で塗装することにしました。
そうすることで、シャア専用ザクを見た人の網膜の中で機体端部分のピンクと中央部分のエンジ色が混ざり、あたかも赤色に見えるよう施したんだそうです。
理由その2:白黒にした時に量産型ザクとの差別化を図るため
もう一つの理由としては、雑誌やプラモデルの箱表紙などでシャア専用ザクと量産型ザクが並んだ時に、シャア専用ザクをピンク色にすることで明度の差で見分けをつけれるようにしたかったから…というのも挙げられるそうです!
まとめ
以上が赤い彗星の由来と、シャア専用ザクがピンク色な理由でした!
ちなみにたまに話で出てくる「ピンク色の絵の具が余ったから機体をピンク色にした」という話は公式が否定しているそうです(^^;)
玩具を販売する上で色に関しても縛りがあるというのがわかり、改めて作品を作るというのは難しいんだなぁ、というのを今回調べてみて思いました。
ただ、いろいろ試行錯誤して誕生したシャア専用ザクが今でもこうして人気なのは、こういった努力の結果なのかもしれませんね!