たこ焼きとは似て非なる食べ物!明石焼きの起源について調べてみた!
明石焼きといえば、兵庫県明石市の郷土料理で、鶏卵、小麦粉、沈粉または浮粉、出汁を混ぜた生地にタコを入れた料理のことをいいます
たこ焼きと見た目は似ていますが、たこ焼きと比べて柔らかくて平べったく、ソースやマヨネーズなどはつけずに一緒に出された出汁をつけて食べる…といった違いがあります。
そして鶏卵をたくさん使うので、明石市では昔から「玉子焼き」と呼ばれているとのことで、明石市で「玉子焼き」といえば基本的には明石焼きのことを指しているようです。
明石焼きの起源とは??
明石焼きの起源は、明石地方に江戸時代の末期から始まった“明石玉”の生産にあります。
明石玉とは、硝石や滑石などの粉末と卵白を原料とした模造珊瑚の一種で、江戸時代末期の天保年間に江戸のべっ甲細工師の江戸屋岩吉が明石に滞在していた際にあまりの寒さに割れた卵が固まってしまうのを見て明石玉を作るのを思いついたといわれています。
明石玉は硝石などを卵白を接着剤として固めるもので、高価な珊瑚の代わりにかんざしなどの装飾品として使われていました。
明石玉の製造には大量の卵のうち卵白のみが使われるため、黄身が残ってしまい、これではもったいない!ということで明石玉を製造する鍋を用いて作ったのが明石焼きの起源といわれています。
タコは最初は入っていなかった!?
今では具としてタコが入っている明石焼きですが、明石焼きが誕生した当時はタコは入っていなかったようです。
兵庫県といえば塩の産地としても有名ですが、明石焼きが誕生した当時はまだ塩が高価な時代でした。
そのため生地に塩味を加えるとした時に、当時の庶民が一般的に作り置いていた“干物のタコ”を具として入れるようになったのが、明石焼きにタコを入れるようになった起源といわれているようです!
まとめ
今回明石焼きを調べるまでは、たこ焼きとの違いはソースとマヨネーズで食べるか、出汁をつけて食べるかの違いだけだと思っていましたが、生地そのものも違っていた…ということを初めて知りました!
また、今となってはタコが入っているのが当たり前な明石焼きですが、最初タコは入っていなかった…というのも、驚きです。