誰でもわかる!警察の所轄と本庁の違い・警察庁と警視庁の違いについてまとめてみた!
最近、『踊る大捜査線』の映画シリーズやテレビシリーズなどを観返していて、青島の熱さや室井のカッコよさに再び痺れている自分です。w
そんな『踊る大捜査線』でよくでてくるのが、“所轄”と“本庁”。
そして、現在室井がいる“警察庁”と、室井が昔いた“警視庁”も、語句そのものは知っていても実際どんな違いがあるんだろう?と以前から思っていました。
そこで今回は踊る大捜査線でもよく出てくる上記の語句について、簡単にまとめてみたいと思います!
目次
所轄と本庁の違いとは?
まず、所轄と本庁の違いについてお話していきたいと思います。
所轄って??
所轄とは、ある特定の地域に存在している警察署のことを意味します。
新宿警察署や丸の内警察署、池袋警察署などなどがいわゆる“所轄”と呼ばれるものですね。
踊る大捜査線で青島がいるのは“警視庁 湾岸警察署”なので、所轄ということになります。
本庁って??
一方、本庁とは警視庁のことを指します。
踊る大捜査線のドラマシリーズで室井が最初にいたのが“警視庁刑事部捜査第一課”だったので、室井は本庁にいた…ということです。
ちなみに所轄と本庁は、一般企業の支店と本店と意味合いが同じで、東京都にある所轄全てをまとめているのが本庁=警視庁、ということになります。
所轄と本庁の対立は本当にあるの?
ちなみに『踊る大捜査線』ではよく本庁の刑事が所轄の刑事に対して偉そうな態度をとっていたり、所轄を駒のように扱っていたりしますが、実際はそんなことはなく、所轄に捜査本部が置かれて所轄と本庁が合同捜査になった時には全員で一致団結して事件解決に取り組むようですので、踊る大捜査線のようない対立などはないようです!
青島と室井が劇中で目指している、本庁と所轄の垣根を越えた捜査の現実…は、実際の警察では当たり前に行っている、ということなんですね。
また、実際の警察は本庁で働いていた刑事が所轄に移転、はたまた所轄にいた刑事が本庁に移転…なんてことはよくあるそうで、そういった意味でも所轄と本庁の刑事が対立する…なんてことは余計起きないみたいですね。
※ちなみに所轄と本庁という言葉は、警視庁があってのものなので、東京都でしか使われていないんだとか。
警察庁と警視庁の違いとは?
続いて、警察庁と警視庁の違いについて説明したいと思います。
警察庁とは??
警察庁とは、全国の都道府県警察をまとめている国の機関のことをいいます。
そして、警察庁は
・警察全体の防犯対策
・刑法の運用
・規則の作成
を行っていますが、直接犯人を逮捕する権利はありません。
先ほども書いたように所轄と本庁が垣根を越えて捜査できるようにするため=規則を変えることが室井の目標なので、そんな室井が警察庁に行った…というのもうなずけます。
警視庁とは??
警視庁とは、上の方でも少し触れましたが、東京都をまとめている警察機構になります。
つまりは神奈川県警や千葉県警などと立ち位置的には同じで、東京都警=警視庁…ということのようですね。
ただ、“東京都警”といわない理由としては日本の首都である東京都を管轄しているということで“警視庁”と名付けてたとのことです。
ちなみにこの警視庁のトップが警視総監になります。
よく刑事ドラマとかにも出てくる名称ですよね!
警察庁と警視庁、どちらが上なの?
ここで気になるのが、警察庁と警視庁はどちらが上なのか?ということ。
単純に考えれば、全国の都道府県警察をまとめている警察庁が上のように思えますが、そうともいえないようなのです。
警察庁のトップは警察庁長官といいます。踊る大捜査線でいうところの、池神静夫が警察庁長官でした。
この警察庁長官、実は警察の階級外に属しています。
そして、この警察の階級の一番上に属しているのが警視庁のトップである警視総監です。
階級外…と聞くと警視総監よりももっと上に警察庁長官がいる…となりそうなのですが、ここがなかなか複雑らしく。
東京都を守っている警視庁もといそのトップの警視総監も、やはり特別視されているみたいで、単純にどちらか偉い…とかはいえないようなのです。
警察機構ってのはなかなか複雑なんですね…(´・ω・`;)
まとめ
以上が所轄と本庁の違い、そして警察庁と警視庁の違いについてでした!
室井が映画でも言ってましたが、警察庁はどちらかというと政治を行うところ…ってのも、今回調べてみて、規則を作るところが警察庁ってのがわかって納得しました。
現在はどうなのかわかりませんが、以前は日本の警察の検挙率が世界一位と報道されてたので、少なからず刑事ドラマのおかげで、良い警察が多いのかなーってのを思いたい次第であります(^O^;)