床屋さんのサインポールの色が赤・白・青になった理由とは??

 床屋さんといえば、店頭に置いてある赤・白・青の3色からなるサインポールですよね。

以前「あまり知られていない?床屋と美容院の違いについて解説!」においてご紹介したように、このサインポールがある=床屋、というのが定説となっています。

ただ、ここで気になるのが
「何故サインポールの色は赤・白・青なの?」
ということ。

近年ではカラフルなサインポールを店内に飾っている床屋さんなんかもあるようですが、一般的にイメージされるのは赤・白・青のサインポールですよね。

そこで今回はこのサインポールの色が赤・白・青になった由来となるいくつかの説についてお話したいと思います!

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瀉血(しゃけつ)の時に使っていたポールが原型という説

 中世ヨーロッパでは、髪を切ること=身体を切ることとされていたため、散髪と外科手術は同じところで行われていたそうです。

当時の外科医は病気の治療方法として瀉血(しゃけつ)という、静脈をカミソリで切り、血が流れることで病を静める治療を行っていました。

この瀉血を施された患者さんが身体を支えるために握っていたポールがサインポールと呼ばれていたそうです。

このサインポールは瀉血された患者さんが支えとして握っていたものなので、どうしても身体の血がポールにつたわってしまうことがあったそうです。

ただそれだと見栄え的によろしくないため、最初からサインポールは赤く塗られていました。

そして、このサインポールは当時貴重だった包帯を洗って干す棒としても使われていたそうです。

その時に包帯を斜めに巻いていたため、サインポールは赤・白の見栄えとなっており、これがのちに理容店で使われるようになった時、青が加えられて赤・白・青のサインポールになったという説があるそうです!

アメリカの国旗の色が使われた説

 別の説としては、中世イギリスでは理容師は外科医も兼任していたため、理容院を示すための置物として血液を表す赤包帯を表す白を使ったものとしてサインポールが誕生したというのがあります。

やがてサインポールがアメリカに渡った時に、アメリカの国旗の色である赤・白・青をサインポールの色として使うようになり、これが現代まで続いている…という説があります。

赤=動脈、青=静脈、白=包帯という説はガセ!

 ちなみに、時たま言われる赤=動脈、青=静脈、白=包帯でサインポールの色が赤・白・青になったという説。

これは元々、12世紀のヨーロッパで理容師が外科医を兼任していたことから赤=動脈、青=静脈、白=包帯でサインポールの色を赤・白・青にした…という話から来ているのですが、血管に動脈と静脈があるとわかったのは17世紀頃だったので、時系列的に矛盾していることからガセだということです(^^;)

まとめ

 以上がサインポールの色が赤・白・青の3色となったいくつかの説でした!

自分は以前、赤=動脈、青=静脈、白=包帯ということからサインポールが3色になった…と聞いていたので、今回調べていく上でこの話がガセだと知ってちょっとガッカリしました(^^;)

ただ、昔は理容師さんが外科医も兼任していたというのは本当だったみたいなので、意外な歴史があったんだなぁ、と思う次第です。

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